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歴代の外務大臣一覧:関税自主権回復の立て役者や首相経験者など外務大臣を長く務めた政治家をまとめて紹介

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閣僚のなかでも重要ポストと言われる「外務大臣」。歴代外務大臣を通算在職日数や所属内閣などと一緒に一覧にしました。

また、歴代でも外務大臣を長く務めた人をランキング形式で10人紹介します。

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  1. 外務大臣とは?その役割と重要性
    1. 外務大臣の基本的な役割とは?
    2. 歴史から見る外務大臣の重要性
  2. 歴代外務大臣ランキング|注目された人物
    1. 歴代外務大臣の中で評価が高い人物TOP5
    2. 最年少で就任した外務大臣:加藤高明
    3. 最年長で就任した外務大臣:上川陽子
  3. 歴代の外務大臣の一覧
  4. 外務大臣を長く務めた政治家ランキング
    1. 1位:内田 康哉氏(3006日)
    2. 2位:小村 寿太郎氏(2669日)
    3. 3位:幣原 喜重郎氏(1941日)
    4. 4位:加藤 高明氏(1689日)
    5. 5位:岸田 文雄氏(1686日)
    6. 1~10位の在職日数一覧
    7. 上位10人うち4人は首相経験者
  5. 外務大臣の歴史から見る日本の未来
    1. 女性外務大臣の歴史とその意義
    2. 外務大臣が日本外交に与えた影響とは?
    3. 日本外交の未来に必要な外務大臣像
  6. Q&A: 外務大臣に関するよくある質問
    1. Q1: 外務大臣の主な役割とは何ですか?
    2. Q2: 歴代外務大臣の中で、評価が高い人物には誰がいますか?
    3. Q3: 在任期間が最も長い外務大臣は誰ですか?
    4. Q4: 最年少・最年長で就任した外務大臣は誰ですか?
    5. Q5: 外務大臣の役割は戦前と戦後でどのように変わりましたか?
    6. Q6: 女性外務大臣はこれまでに何人いますか?
    7. Q7: 現代の外務大臣が直面している主な課題は何ですか?
    8. Q8: 外務大臣の選任はどのように行われますか?
    9. Q9: 外務大臣が国際会議で果たす役割とは?
    10. Q10: 外務大臣の未来に求められる資質は何ですか?
  7. まとめ

外務大臣とは?その役割と重要性

ビジネススーツを着て笑顔の初老男性

外務大臣の基本的な役割とは?

外務大臣は、日本の外交政策の中核を担う重要な役職です。主な役割には、外国との外交交渉や国際会議への出席が含まれます。

例えば、二国間または多国間の条約締結のための交渉を行い、日本の利益を守りながら国際的な合意形成を進めます。また、国際社会で日本の立場を説明し、信頼を築く「日本の顔」としての役割も果たします。

さらに、外務省を統括し、外交政策の策定と実行を主導します。国内では、外交に関する国会審議への出席や説明責任も重要な職務です。

このように、外務大臣は日本の国際的な存在感を支える要として活動しています。

歴史から見る外務大臣の重要性

外務大臣の重要性は、戦後日本が国際社会に復帰した時期に特に顕著でした。戦後、国際連合への加盟や平和条約の締結を通じて、日本の再出発を支えたのが外務大臣でした。

また、冷戦期にはアメリカとの同盟を基盤とした外交政策を推進し、経済成長期には貿易摩擦の解決や国際協力の強化に努めました。

この時期の外務大臣は、外交戦略の策定だけでなく、国際社会での日本の信頼回復に大きく貢献しました。

さらに、近年では、地球規模の課題(例えば気候変動や安全保障)に対応するためのリーダーシップも求められています。外務大臣の歴史を振り返ると、その役割は日本の国際的な位置づけに大きな影響を与えてきたことが分かります。

歴代外務大臣ランキング|注目された人物

歴代外務大臣の中で評価が高い人物TOP5

歴代外務大臣の中で特に評価が高い人物として、例えば吉田茂氏や幣原喜十郎氏が挙げられます。

吉田茂氏は戦後のサンフランシスコ講和条約を主導し、日本の独立を取り戻した功績で知られています。幣原喜重郎氏は、昭和期に軍部独走へと向かっていく日本政界において海外との協調外交を展開し、ロンドン海軍軍縮条約の締結などで歴史的にも高く評価されています。

また、治外法権を撤廃した陸奥宗光氏、関税自主権の回復に成功した小村寿太郎氏は「不世出の外交官」と評価されています。

他にも、太平洋戦争回避に奔走した重光葵氏も挙げられます。

これらの外務大臣は、いずれも国内外で高い評価を受け、日本外交の基盤を築きました。

  1. 陸奥宗光氏
  2. 小村寿太郎氏
  3. 吉田茂氏
  4. 幣原喜重郎氏
  5. 重光葵氏

最年少で就任した外務大臣:加藤高明

加藤高明は、第四次伊藤内閣で40歳という若さで外務大臣に就任しました。当時の日本外交において、新しい世代の意見を反映する重要な役割を果たしました。

その後、加藤は護憲運動で総理大臣になりました。在任中には、普通選挙法治安維持法を成立させるなど、賛否はありますが日本の近代化と民主主義の進展に寄与しました。

なお、普通選挙法については以下の記事で詳しく解説しています。
普通選挙法とは何か?その成立の背景と意義を徹底解説【加藤高明内閣と治安維持法との関係】
治安維持法については以下の記事で詳しく解説しています。
治安維持法とは何か?目的や問題点、加藤高明内閣と普通選挙法との関係を徹底解説

若い世代の起用によって、新しい視点で日本外交が展開され、彼の功績は現在でも高く評価されています。

なお、加藤高明については以下の記事で詳しく解説しています。
加藤高明とは何をした人物?治安維持法と普通選挙法の制定で知られる総理大臣の功績を解説

最年長で就任した外務大臣:上川陽子

上川陽子は、第二次岸田内閣で70歳の時に外務大臣に就任し、最年長の記録を持っています。

上川氏は第一次安倍内閣で特命担当大臣を務め、その後、安倍内閣や菅内閣で法務大臣として活躍しました。長年の政治経験に基づく判断力と調整力を武器に、国際社会での日本の存在感を強化する役割を担っています。

高齢での就任ながら、円熟したリーダーシップで国際的な交渉に臨み、国内外からの期待に応え続けています。

彼女の就任は、経験豊富な政治家の価値を再認識させるものとなりました。

最年少と最年長の外務大臣が示すように、日本外交は時代や状況に応じて柔軟に人材を起用してきました。それぞれの背景や経験が日本の国際的な地位向上に貢献していることがわかります。

歴代の外務大臣の一覧

時代氏名内閣在職期間在職日数(日)
明治井上 馨第一次伊藤内閣1885年12月22日1888年4月30日861
伊藤 博文第一次伊藤内閣1888年2月1日1888年4月30日90
大隈 重信第一次伊藤内閣1888年2月1日1888年4月30日90
大隈 重信黒田内閣1888年4月30日1889年10月25日544
青木 周蔵第一次山縣内閣1889年12月24日1891年5月6日499
青木 周蔵第一次松方内閣1891年5月6日1892年8月8日461
榎本 武揚第一次松方内閣1891年5月29日1892年8月8日438
陸奥 宗光第二次伊藤内閣1892年8月8日1896年8月31日1485
西園寺 公望第二次伊藤内閣1896年5月30日1896年8月31日94
西園寺 公望第二次松方内閣1896年9月18日1898年1月12日482
大隈 重信第二次松方内閣1896年9月22日1898年1月12日478
西 徳二郎第二次松方内閣1897年11月6日1898年1月12日68
西 徳二郎第三次伊藤内閣1898年1月12日1898年6月30日170
大隈 重信第一次大隈内閣1898年6月30日1898年11月8日132
青木 周蔵第二次山縣内閣1898年11月8日1900年10月19日712
加藤 高明第四次伊藤内閣1900年10月19日1901年5月10日204
曾禰 荒助第一次桂内閣1901年6月2日1906年1月7日1681
小村 寿太郎第一次桂内閣1901年9月21日1906年1月7日1570
加藤 高明第一次西園寺内閣1906年1月7日1908年7月14日920
西園寺 公望第一次西園寺内閣1906年3月3日1908年7月14日865
林 董第一次西園寺内閣1906年5月19日1908年7月14日788
寺内 正毅第二次桂内閣1908年7月14日1911年8月30日1143
小村 寿太郎第二次桂内閣1908年8月27日1911年8月30日1099
内田 康哉第二次西園寺内閣1911年8月30日1912年12月21日480
大正桂 太郎第三次桂内閣1912年12月21日1913年2月20日62
加藤 高明第三次桂内閣1913年1月29日1913年2月20日23
牧野 伸顕山本内閣1913年2月20日1914年4月16日421
加藤 高明第二次大隈内閣1914年4月16日1915年10月9日542
大隈 重信第二次大隈内閣1915年8月10日1916年10月9日427
石井 菊次郎第二次大隈内閣1915年10月13日1916年10月9日363
寺内 正毅寺内内閣1916年10月9日1918年9月29日721
本野 一郎寺内内閣1916年11月21日1918年9月29日678
後藤 新平寺内内閣1918年4月23日1918年9月29日160
内田 康哉原内閣1918年9月29日1921年11月4日1133
内田 康哉高橋内閣1921年11月13日1922年6月12日212
内田 康哉加藤友三郎内閣1922年6月12日1923年9月2日448
山本 権兵衞第二次山本内閣1923年9月2日1924年1月7日128
伊集院 彦吉第二次山本内閣1923年9月19日1924年1月7日111
松井 慶四郎清浦内閣1924年1月7日1924年6月11日157
幣原 喜重郎加藤高明内閣1924年6月11日1926年1月30日599
昭和(戦前)幣原 喜重郎第一次若槻内閣1926年1月30日1927年4月20日446
田中 義一田中義一内閣1927年4月20日1929年7月2日805
幣原 喜重郎濱口内閣1929年7月2日1931年4月14日652
幣原 喜重郎第二次若槻内閣1931年4月14日1931年12月13日244
犬養 毅犬養内閣1931年12月13日1932年5月26日166
芳澤 謙吉犬養内閣1932年1月14日1932年5月26日134
斎藤 実斎藤内閣1932年5月26日1934年7月8日774
内田 康哉斎藤内閣1932年7月6日1934年7月8日733
廣田 弘毅斎藤内閣1933年9月14日1934年7月8日298
廣田 弘毅岡田内閣1934年7月8日1936年3月9日611
廣田 弘毅廣田内閣1936年3月9日1937年2月2日331
有田 八郎廣田内閣1936年4月2日1937年2月2日307
林 銑十郎林内閣1937年2月2日1937年6月4日123
佐藤 尚武林内閣1937年3月3日1937年6月4日94
廣田 弘毅第一次近衛内閣1937年6月4日1939年1月5日581
宇垣 一成第一次近衛内閣1938年5月26日1939年1月5日225
近衞 文麿第一次近衛内閣1938年9月30日1939年1月5日98
有田 八郎第一次近衛内閣1938年10月29日1939年1月5日69
有田 八郎平沼内閣1939年1月5日1939年8月30日238
阿部 信行安部内閣1939年8月30日1940年1月16日140
野村吉三郎安部内閣1939年9月25日1940年1月16日114
有田 八郎米内内閣1940年1月16日1940年7月22日189
松岡 洋右第二次近衛内閣1940年7月22日1941年7月18日362
豊田 貞次郎第三次近衛内閣1941年7月18日1941年10月18日93
東郷 茂德東條内閣1941年10月18日1944年7月22日1009
東條 英機東條内閣1942年9月1日1944年7月22日691
谷 正之東條内閣1942年9月17日1944年7月22日675
重光 葵東條内閣1943年4月20日1944年7月22日460
重光 葵小磯内閣1944年7月22日1945年4月7日260
鈴木 貫太郎鈴木貫太郎内閣1945年4月7日1945年8月17日133
東郷 茂徳鈴木貫太郎内閣1945年4月9日1945年8月17日131
昭和(戦後)重光 葵東久邇宮内閣1945年8月17日1945年10月9日54
吉田 茂東久邇宮内閣1945年9月15日1945年10月9日25
吉田 茂幣原内閣1945年10月9日1946年5月22日226
吉田 茂第一次吉田内閣1946年5月22日1947年5月24日368
片山 哲片山内閣1947年5月24日1948年3月10日292
芦田 均片山内閣1947年6月1日1948年3月10日284
芦田 均芦田内閣1948年3月10日1948年10月15日220
吉田 茂第二次吉田内閣1948年10月15日1949年2月16日125
吉田 茂第三次吉田内閣1949年2月16日1950年6月28日498
吉田 茂第三次吉田内閣・第一次改造内閣1950年6月28日1951年7月4日372
吉田 茂第三次吉田内閣・第二次改造内閣1951年7月4日1951年12月26日176
吉田 茂第三次吉田内閣・第三次改造内閣1951年12月26日1952年10月30日310
岡崎 勝男第三次吉田内閣・第三次改造内閣1952年4月1日1952年10月30日213
岡崎 勝男第四次吉田内閣1952年10月30日1953年5月21日204
岡崎 勝男第五次吉田内閣1953年5月21日1954年12月10日569
重光 葵第一次鳩山一郎内閣1954年12月10日1955年3月19日100
重光 葵第二次鳩山一郎内閣1955年3月19日1955年11月22日249
重光 葵第三次鳩山一郎内閣1955年11月22日1956年12月23日398
岸 信介石橋内閣1956年12月23日1957年2月25日65
岸 信介第一次岸内閣1957年2月25日1957年7月10日136
藤山 愛一郎第一次岸内閣・第一次改造内閣1957年7月10日1958年6月12日338
藤山 愛一郎第二次岸内閣1958年6月12日1959年6月18日372
藤山 愛一郎第二次岸内閣・第二次改造内閣1959年6月18日1960年7月19日398
小坂 善太郎第一次池田内閣1960年7月19日1960年12月8日143
小坂 善太郎第二次池田内閣1960年12月8日1961年7月18日223
小坂 善太郎第二次池田内閣・第一次改造内閣1961年7月18日1962年7月18日366
大平 正芳第二次池田内閣・第二次改造内閣1962年7月18日1963年7月18日366
大平 正芳第二次池田内閣・第三次改造内閣1963年7月18日1963年12月9日145
大平 正芳第三次池田内閣1963年12月9日1964年7月18日223
椎名 悦三郎第三次池田内閣・第一次改造内閣1964年7月18日1964年11月9日115
椎名 悦三郎第一次佐藤内閣1964年11月9日1965年6月3日207
椎名 悦三郎第一次佐藤内閣・第一次改造内閣1965年6月3日1966年8月1日425
椎名 悦三郎第一次佐藤内閣・第二次改造内閣1966年8月1日1966年12月3日125
三木 武夫第一次佐藤内閣・第三次改造内閣1966年12月3日1967年2月17日77
三木 武夫第二次佐藤内閣1967年2月17日1967年11月25日282
三木 武夫第二次佐藤内閣・第一次改造内閣1967年11月25日1968年11月30日372
佐藤 栄作第二次佐藤内閣・第一次改造内閣1968年10月29日1968年11月30日33
愛知 揆一第二次佐藤内閣・第二次改造内閣1968年11月30日1970年1月14日411
愛知 揆一第三次佐藤内閣1970年1月14日1971年7月5日538
福田 赳夫第三次佐藤内閣・改造内閣1971年7月5日1972年7月7日369
大平 正芳第一次田中角栄内閣1972年7月7日1972年12月22日169
大平 正芳第二次田中角栄内閣1972年12月22日1973年11月25日339
大平 正芳第二次田中角栄内閣・第一次改造内閣1973年11月25日1974年11月11日352
木村 俊夫第二次田中角栄内閣・第一次改造内閣1974年7月16日1974年11月11日119
木村 俊夫第二次田中角栄内閣・第二次改造内閣1974年11月11日1974年12月9日29
宮澤 喜一三木内閣1974年12月9日1976年9月15日647
小坂 善太郎三木内閣・改造内閣1976年9月15日1976年12月24日101
鳩山 威一郎福田赳夫内閣1976年12月24日1977年11月28日340
園田 直福田赳夫内閣・改造内閣1977年11月28日1978年12月7日375
園田 直第一次大平内閣1978年12月7日1979年11月9日338
大来 佐武郎第二次大平内閣1979年11月9日1980年6月12日217
伊東 正義鈴木善幸内閣1980年7月17日1982年11月27日864
園田 直鈴木善幸内閣1981年5月18日1982年11月27日559
安倍 晋太郎第一次中曽根内閣1982年11月27日1983年12月27日396
安倍 晋太郎第二次中曽根内閣1983年12月27日1984年11月1日311
安倍 晋太郎第二次中曽根内閣・第一次改造内閣1984年11月1日1985年12月28日423
安倍 晋太郎第二次中曽根内閣・第二次改造内閣1985年12月28日1986年7月22日207
倉成 正第三次中曽根内閣1986年7月22日1987年11月6日473
宇野 宗佑竹下内閣1987年11月6日1988年12月27日418
宇野 宗佑竹下内閣・改造内閣1988年12月27日1989年6月3日159
三塚 博宇野内閣1989年6月3日1989年8月10日69
中山 太郎第一次海部内閣1989年8月10日1990年2月28日203
平成中山 太郎第二次海部内閣1990年2月28日1990年12月29日305
中山 太郎第二次海部内閣・改造内閣1990年12月29日1991年11月5日312
渡辺 美智雄宮澤内閣1991年11月5日1992年12月12日404
渡辺 美智雄宮澤内閣・改造内閣1992年12月12日1993年8月9日241
武藤 嘉文宮澤内閣・改造内閣1993年4月7日1993年8月9日125
羽田 孜細川内閣1993年8月9日1994年4月28日263
柿澤 弘治羽田内閣1994年4月28日1994年6月30日64
河野 洋平村山内閣1994年6月30日1995年8月8日405
河野 洋平村山内閣・改造内閣1995年8月8日1995年10月2日56
池田 行彦第一次橋本内閣1996年1月11日1996年11月7日302
池田 行彦第二次橋本内閣1996年11月7日1997年9月11日309
小渕 恵三第二次橋本内閣・改造内閣1997年9月11日1998年7月30日323
高村 正彦小渕内閣1998年7月30日1999年1月14日169
高村 正彦小渕内閣・第一次改造内閣1999年1月14日1999年10月5日265
河野 洋平小渕内閣・第二次改造内閣1999年10月5日2000年4月5日184
河野 洋平第一次森内閣2000年4月5日2000年7月4日91
河野 洋平第二次森内閣2000年7月4日2000年12月5日155
河野 洋平第二次森内閣・改造内閣2000年12月5日2001年1月6日33
河野 洋平第二次森内閣・改造内閣(省庁再編後)2001年1月6日2001年4月26日111
田中 眞紀子第一次小泉内閣2001年4月26日2002年9月30日523
小泉 純一郎第一次小泉内閣2002年1月30日2002年9月30日244
川口 順子第一次小泉内閣2002年2月1日2002年9月30日242
川口 順子第一次小泉内閣・第一次改造内閣2002年9月30日2003年9月22日358
川口 順子第一次小泉内閣・第二次改造内閣2003年9月22日2003年11月19日59
川口 順子第二次小泉内閣2003年11月19日2004年9月27日314
町村 信孝第二次小泉内閣・改造内閣2004年9月27日2005年9月21日360
町村 信孝第三次小泉内閣2005年9月21日2005年10月31日41
麻生 太郎第三次小泉内閣・改造内閣2005年10月31日2006年9月26日331
麻生 太郎第一次安倍内閣2006年9月26日2007年8月27日336
町村 信孝第一次安倍内閣・改造内閣2007年8月27日2007年9月26日31
高村 正彦福田康夫内閣2007年9月26日2008年8月2日312
高村 正彦福田康夫内閣・改造内閣2008年8月2日2008年9月24日54
中曽根 弘文麻生内閣2008年9月24日2009年9月16日358
岡田 克也鳩山由紀夫内閣2009年9月16日2010年6月8日266
岡田 克也菅直人内閣2010年6月8日2010年9月17日102
前原 誠司菅直人内閣・第一次改造内閣2010年9月17日2011年1月14日120
前原 誠司菅直人内閣・第二次改造内閣2011年1月14日2011年9月2日232
枝野 幸男菅直人内閣・第二次改造内閣2011年3月7日2011年9月2日180
松本 剛明菅直人内閣・第二次改造内閣2011年3月9日2011年9月2日178
玄葉 光一郎野田内閣2011年9月2日2012年1月14日135
玄葉 光一郎野田内閣・第一次改造内閣2012年1月14日2012年6月4日143
玄葉 光一郎野田内閣・第二次改造内閣2012年6月4日2012年10月1日120
玄葉 光一郎野田内閣・第三次改造内閣2012年10月1日2012年12月26日87
岸田 文雄)第二次安倍内閣2012年12月26日2014年9月3日617
岸田 文雄第二次安倍内閣・改造内閣2014年9月3日2014年12月24日113
岸田 文雄第三次安倍内閣2014年12月24日2015年10月7日288
岸田 文雄第三次安倍内閣・第一次改造内閣2015年10月7日2016年8月3日302
岸田 文雄第三次安倍内閣・第二次改造内閣2016年8月3日2017年8月3日366
河野 太郎第三次安倍内閣・第三次改造内閣2017年8月3日2017年11月1日91
河野 太郎第四次安倍内閣2017年11月1日2018年10月2日336
河野 太郎第四次安倍内閣・第一次改造内閣2018年10月2日2019年9月11日345
令和茂木 敏充第四次安倍内閣・第二次改造内閣2019年9月11日2020年9月16日372
茂木 敏充菅義偉内閣2020年9月16日2021年10月4日384
岸田 文雄第一次岸田内閣2021年10月4日2021年11月10日38
茂木 敏充第一次岸田内閣2021年10月4日2021年11月4日32
林 芳正第二次岸田内閣2021年11月10日2022年8月10日274
林 芳正第二次岸田内閣・第一次改造内閣2022年8月10日2023年9月13日400
上川 陽子第二次岸田内閣・第二次改造内閣2023年9月13日(現在)(現在)
首相官邸HPをもとに作成

外務大臣を長く務めた政治家ランキング

外務大臣は閣僚の中でも重要ポストと言われます。外国との信頼関係を構築するうえでも担当大臣が一定しているほうが良いとされます。

その外務大臣を長く務めた政治家を1位~5位まで紹介します。

なお、内閣総理大臣が外務大臣を兼務した時期はのぞいています。

1位:内田 康哉氏(3006日)

1位は内田康哉氏で3006日でした。唯一の3000日越えです。

明治時代から昭和(戦前)まで政界で活躍した人で、西園寺内閣、原内閣、高橋内閣、加藤友三郎内閣、斎藤内閣の5つの内閣で外務大臣を務めました。

また、原敬首相の暗殺(1921年)、加藤友三郎首相の急逝(1923年)ではどちらも臨時の内閣総理大臣を務めています。

2位:小村 寿太郎氏(2669日)

2位は小村寿太郎氏で2669日でした。桂内閣で2度にわたって外務大臣を務めています。

関税自主権の回復、日英同盟の締結といった高校の日本史教科書に載るほどの大きな功績を2つもなしとげた外交官でした。

3位:幣原 喜重郎氏(1941日)

3位は幣原喜重郎氏で1941日です。大正から昭和(戦前)にかけて、加藤高明内閣、若槻内閣、濱口内閣の3つの内閣で外務大臣を務めています。

ワシントン会議での海軍軍縮を決めるなど、軍部主導が進む日本国内の動きと対照的に国際協調路線を貫きました。

戦後、戦争放棄を明記する憲法第九条をGHQに提案したのも幣原氏とされています(諸説あり)。

幣原喜重郎については以下の記事で詳しく解説しています。
幣原喜重郎とは何をした人か?幣原外交(協調外交)と日本国憲法への貢献を分かりやすく解説

4位:加藤 高明氏(1689日)

4位は加藤高明氏で1689日です。伊藤内閣、西園寺内閣、桂内閣、大隈内閣の4つの内閣で外務大臣を務めました。

第一次世界大戦中に中国へ二十一箇条の要求(山東省の権益確保など。国際社会からの批判でのちに10箇条に減少)をしたことでも知られています。

なお、加藤高明については以下の記事で詳しく解説しています。
加藤高明とは何をした人物?治安維持法と普通選挙法の制定で知られる総理大臣の功績を解説

また、伊藤博文、西園寺公望、桂太郎、大隈重信については以下の記事で詳しく解説しています。
初代内閣総理大臣・伊藤博文は何をした人か|幕末から明治にかけての評価と暗殺事件の経緯を解説
内閣総理大臣・西園寺公望の生涯と業績:自由主義の政治家と立命館大学の開祖
内閣総理大臣・桂太郎の経歴と功績:生い立ちや西園寺公望との関係性、総理大臣としての評価を紹介
内閣総理大臣・大隈重信の生涯と業績:早稲田大学創設や政治家としての足跡を生い立ちから解説

5位:岸田 文雄氏(1686日)

5位は令和に内閣総理大臣を務めている岸田文雄氏で、1686日です。安倍内閣で長く外務大臣を務めていました。

沖縄基地移設問題に関して人脈があること、中国要人との人脈があること、また対話を重視する姿勢であることから外務大臣として長く活躍したと言われています。

1~10位の在職日数一覧

氏名通算在職日数(日)内閣時代
内田 康哉3006・西園寺内閣
・原内閣
・高橋内閣
・加藤友三郎内閣
・斎藤内閣
・明治
・大正
・昭和(戦前)
小村 寿太郎2669桂内閣明治
幣原 喜重郎1941・加藤高明内閣
・若槻内閣
・濱口内閣
・大正
・昭和(戦前)
岸田 文雄1686安倍内閣平成
加藤 高明1689・伊藤内閣
・西園寺内閣
・桂内閣
・大隈内閣
・明治
・大正
青木 周蔵1672・山縣内閣
・松方内閣
明治
大平 正芳1594・池田内閣
・田中内閣
昭和(戦後)
安倍 晋太郎1337中曾根内閣昭和(戦後)
園田 直1272・福田赳夫内閣
・大平内閣
・鈴木善幸内閣
昭和(戦後)
寺内 正毅1143桂内閣明治
首相官邸HPをもとに作成

上位10人うち4人は首相経験者

外務大臣を長く務めた10人のうち4人はその後内閣総理大臣になっています。

幣原喜重郎氏、岸田文雄氏、大平正芳氏、加藤高明氏です。

国際経験と外交スキルは日本の国際的な影響力につながりますし、外交成果は国内政治でも評価されます。

外務大臣の歴史から見る日本の未来

女性外務大臣の歴史とその意義

女性外務大臣として最も注目されたのは田中真紀子氏で、彼女は国際舞台での日本の存在感を高めるだけでなく、女性の政治参加の象徴ともなりました。

女性外務大臣の誕生は、ジェンダー平等の観点からも重要な意義を持っています。今後の女性の活躍にも期待が寄せられます。

女性政治家の演説

外務大臣が日本外交に与えた影響とは?

外務大臣は、日本の外交政策の実行だけでなく、国際社会での信頼構築に貢献してきました。例えば、貿易摩擦の緩和や平和条約の締結など、各外務大臣の功績は日本の地位向上に直結しています。

これらの活動は、現在の国際的な日本の評価に深く関わっています。

日本外交の未来に必要な外務大臣像

これからの外務大臣には、多文化理解力や国際協調のリーダーシップが求められます。また、デジタル外交や新技術を活用した国際交渉も必要になるでしょう。

日本外交の未来を切り開くためには、新しい時代に対応できる柔軟な外務大臣が不可欠です。

Q&A: 外務大臣に関するよくある質問

Q1: 外務大臣の主な役割とは何ですか?

A1: 外務大臣は、日本の外交政策の実行を担う重要な役職です。具体的には、外国との交渉、国際会議への出席、条約締結の主導、そして外交方針の策定を行います。また、国内では国会で外交政策について説明し、必要に応じて調整を行う役割も果たします。

Q2: 歴代外務大臣の中で、評価が高い人物には誰がいますか?

A2: 評価が高い外務大臣としては、吉田茂氏(サンフランシスコ講和条約を推進)、宮沢喜一氏(日米貿易摩擦の調整)、重光葵氏(国連加盟の基礎作り)、そして岸田文雄氏(ASEANとの関係強化)などが挙げられます。彼らの功績は日本外交の基盤となっています。

Q3: 在任期間が最も長い外務大臣は誰ですか?

A3: 在任期間が最も長い外務大臣は内田 康哉氏で、通算で3000日以上務めました。大正時代の政界の重鎮で、原敬首相暗殺後や加藤友三郎首相病死後に臨時首相も務めています。

Q4: 最年少・最年長で就任した外務大臣は誰ですか?

A4: 最年少で就任したのは40歳の加藤高明氏で、後に総理大臣に就任して普通選挙法を実現させています。一方、最年長で就任したのは70歳の上川陽子氏で、岸田内閣のときでした。岸田内閣退陣後は自民党総裁選荷も出馬しています。

Q5: 外務大臣の役割は戦前と戦後でどのように変わりましたか?

A5: 戦前は軍事外交が中心で、軍部との連携が重視されました。一方、戦後は平和主義に基づき、経済外交や国際協力が主要な役割となりました。この変化は、日本の戦後の国際社会での立ち位置を大きく左右しました。

Q6: 女性外務大臣はこれまでに何人いますか?

A6: 女性外務大臣はこれまで3人いました。初の女性外務大臣は田中真紀子氏で、つづいて川口順子氏、上川陽子氏でした。田中真紀子氏の外務大臣就任は、ジェンダー平等を進める上で象徴的な意義を持ち、政治分野における女性の役割を示しました。

なお、女性大臣については以下の記事で詳しく解説しています。
女性大臣の歴史と現状:日本の歴代内閣での女性大臣の人数と女性が任命された大臣職を紹介

Q7: 現代の外務大臣が直面している主な課題は何ですか?

A7: 現代の外務大臣は、国際紛争、経済連携、気候変動、サイバーセキュリティなど多岐にわたる課題に直面しています。特に、国際社会における日本の発言力を強化するための戦略的な外交が求められています。

Q8: 外務大臣の選任はどのように行われますか?

A8: 外務大臣は、内閣総理大臣によって任命されます。通常、外交経験や国際的な知識が豊富な国会議員が選ばれることが多いです。また、内閣全体のバランスや政党内の意向も考慮されます。

Q9: 外務大臣が国際会議で果たす役割とは?

A9: 外務大臣は国際会議で日本を代表し、国際的な課題に対する日本の立場を説明します。また、他国の首脳や外相と交渉し、条約締結や合意形成を図ります。こうした場での活動は、国際社会での日本の信頼構築に直結します。

Q10: 外務大臣の未来に求められる資質は何ですか?

A10: 外務大臣には、多文化理解力や柔軟な対応力、さらに国際社会でのリーダーシップが求められます。また、デジタル外交や新技術を活用した交渉能力も必要です。これらの資質は、グローバル化が進む現代の外交環境でますます重要となるでしょう。

まとめ

外務大臣を務めた歴代政治家を一覧で紹介しました。

1番長く外務大臣を務めたのは内田康哉氏で、明治から昭和まで長く活躍した外交官です。2位は小村寿太郎氏で日英同盟や関税自主権の回復を成功させています。

外務大臣の在任日数上位10番以内に首相経験者が4人もいます。外務大臣としての経験がいかに内閣総理大臣の職務に重要かが分かります。

【参考】
外務省
アジア歴史資料センター

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