日本の歴代首相のいた時代はどのような時代だったのかを年表で振り返ります。
1895年から1989年(昭和の終わり)までです。
日本での出来事と世界での出来事を年代ごとに紹介し、そのときの首相を紹介します。
※関連記事:歴代内閣総理大臣の一覧
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歴代総理大臣の一覧と年表の重要性
歴代総理大臣の一覧や年表は、日本の政治や歴史を学ぶ上で非常に重要な資料です。
総理大臣ごとの在任期間や主要な出来事を知ることで、日本の政治体制の変化や社会の動きが時代ごとに理解できるようになります。特に、明治以降の近代日本の形成期から現代に至るまで、総理大臣が果たした役割は、日本国内外に大きな影響を与えてきました。
さらに、歴代総理の政策や外交姿勢は、日本が直面した問題とその対応を示しており、現代の課題を考えるヒントにもなります。
総理大臣の役割とは?
そもそも、総理大臣はどのような役割を担っているのか、以下に簡単にまとめています。
なお、内閣総理大臣の役割については以下の記事で詳しく解説しています。
内閣総理大臣の役割とリーダーシップ:長期政権と短命政権の違いを実例をまじえて解説
日本の総理大臣の役割と権限
日本の総理大臣は、行政の長として内閣を率い、国家の基本方針を決定する重要な役割を担います。内閣総理大臣(正式名称)は、憲法に基づき閣僚を任命・罷免する権限を持ち、国会において政策を提案する立場にあります。
また、外交政策の舵取りも大きな仕事の一つであり、他国との首脳会談や国際会議では日本を代表します。
総理大臣は、内閣全体を調整する責任者として、各省庁の長との連携を密にしながら行政機関全体を監督します。
その権限は非常に強力である一方、内閣不信任案可決や政権内の不協和音があれば、職を辞さなければならないため、大きな政治的責任を伴います。
なお、内閣不信任案が可決された内閣は過去に4つありました。
内閣不信任決議とは:不信任決議が可決された日本の歴代内閣4つとその経緯を紹介
簡単な総理大臣の役割や立場の解説、歴史的な役割の変遷
総理大臣は、内閣のリーダーとして国家運営の中心的存在ですが、その立場と役割は歴史とともに変化してきました。
明治時代、初代総理大臣である伊藤博文のころは、政治が議会制に移行し始めた時代で、総理の権限は現在ほど強くありませんでした。
その後、大正デモクラシー期を経て、昭和時代に内閣総理大臣の役割が徐々に強化されました。戦後の日本国憲法下では、議会制民主主義の確立に伴い、総理大臣は国会で選ばれる立場となり、国民の意見を反映した政策立案が求められるようになりました。
この変遷は、時代ごとの社会情勢や国際情勢に対応する形で、総理大臣の立場が進化してきたことを示しています。
なお、初代内閣総理大臣・伊藤博文については以下の記事で詳しく解説しています。
初代内閣総理大臣・伊藤博文は何をした人か|幕末から明治にかけての評価と暗殺事件の経緯を解説
また、大正デモクラシーに代表される護憲運動については以下の記事でくわしく解説しています。
護憲運動とは?大正デモクラシーを象徴する民主化運動の背景と影響を解説
歴代総理大臣一覧(年表形式)

明治時代の総理大臣と主な出来事
年代(年) | 首相 | 日本での出来事 | 世界での出来事 | |
1895 | 伊藤博文 | ・第四回内国勧業博覧会開催 ・日清戦争終結 ・三国干渉を受ける | ・ドイツの物理学者レントゲンがX線を発見 ・アルフレッド・ノーベルが遺言書に署名 | |
1896 | ・明治三陸地震発生 ・伊藤内閣退陣、松方内閣成立 | ・第1回夏季オリンピックがアテネで開催 ・チャールズ・ダウがダウ平均株価を初めて発表 ・第一次エチオピア戦争においてエチオピア帝国が勝利 | ||
松方正義 | ||||
1897 | ・2月2日が節分になる(次に2月2日なったのは2021年) ・足尾鉱毒被害者800余名が憲兵・警官の阻止行動を突破して上京、請願を行う ・京都帝国大学(後の京都大学)創立 | ・カナダで日本人 ・中国人排斥法案が可決 ・パーシー・シンクレア・ピルチャーがグライダーで250m飛び、当時のグライダーの世界記録を樹立 | ||
伊藤博文 | ||||
1898 | 伊藤博文 | ・西・ローゼン協定の締結 ・日本美術院設立 ・上野公園の西郷隆盛像(高村光雲作)の除幕式 | ・独清条約調印 ・米西戦争 ・フィリピンが独立を宣言 ・キュリー夫妻がラジウムの発見を発表 ・ロシア社会民主労働党の結成 | |
大隈重信 | ||||
山縣有朋 | ||||
1899 | ・中学校令 ・実業学校令 ・高等女学校令 ・私立学校令公布 ・北海道旧土人保護法公布 ・日本電気(通称NEC)が設立 | ・フィリピン共和国政府が樹立される → 米比戦争へ ・スペインのサッカークラブFCバルセロナが創設 ・イタリアのサッカークラブACミランが創設 | ||
1900 | ・凸版印刷創業 ・治安警察法公布 ・衆議院議員選挙法が改正され、選挙権が直接国税15円以上から10円以上に引き下げられる ・軍部大臣現役武官制の制定 | ・義和団事件が起こる ・パリ万国博覧会開催 ・マックス・プランクがエネルギー量子仮説を提唱 | ||
伊藤博文 | ||||
1901 | ・官営八幡製鉄所操業開始 ・電報通信社(後の電通)設立 ・高峰譲吉がアドレナリンの製法の特許を取得 | ・オーストラリア連邦が成立 ・アンドリュー・カーネギーがカーネギー財団を設立 ・アメリカ合衆国でMLB・アメリカンリーグ設立 ・北京議定書の調印 | ||
桂太郎 | ||||
1902 | ・八甲田雪中行軍遭難事件 ・日英同盟調印 | ・初の映画館がロサンゼルスで開業 ・キューバがアメリカ合衆国から独立 | ||
1903 | ・第5回内国勧業博覧会開催 ・池袋 – 田端間に日本鉄道豊島線開通 (現山手線) | ・フォード・モーターが設立 ・ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功 | ||
1904 | ・日露戦争勃発 ・日韓議定書調印 ・与謝野晶子の「君死に給ふこと勿れ」が『明星』に掲載 | ・ジャコモ・プッチーニ歌劇「蝶々夫人」初演 ・米国がパナマ運河地帯を租借 ・英仏協商が成立 ・国際サッカー連盟(FIFA)創立 ・セントルイス万国博覧会で初めてハンバーガーが発売 | ||
1905 | ・夏目漱石の処女作『吾輩は猫である』が雑誌『ホトトギス』で連載開始 ・ニホンオオカミ最後の捕獲 ・桂・タフト協定が締結 ・ポーツマス条約締結(日露戦争終結) →日比谷焼打事件 →東京に戒厳令 | ・ノルウェーがスウェーデンからの独立を宣言 ・アルベルト・アインシュタインが特殊相対性理論や光量子仮説などを発表 ・シベリア鉄道が開通 | ||
1906 | ・第1次西園寺内閣成立 ・伊藤博文が韓国統監府の初代統監に就任 ・鉄道国有法公布 ・南満洲鉄道設立 ・陸軍師団が1904年の13個→19個へ増設 ・年賀郵便の受付開始 | ・アテネオリンピック開催 ・マハトマ・ガンディーが南アフリカで非暴力の抵抗運動を組織 ・世界統一の遭難信号としてSOSが採択される | ||
西園寺公望 | ||||
1907 | ・足尾銅山で労働争議 ・小学校令が改正され、義務教育が6年間になる ・日仏協約調印 | ・ハーグ密使事件 ・三国協商が成立(英仏露) | ||
1908 | ・赤旗事件 ・第二次桂内閣成立 ・味の素が特許登録される ・高平・ルート協定締結 ・伊藤左千夫らが雑誌「アララギ」を創刊 | ・グランド・キャニオンが国定公園に指定される ・アメリカ連邦捜査局(FBI)設立 | ||
桂太郎 | ||||
1909 | ・新聞紙条例が失効し、新聞紙法が公布・施行される ・両国国技館落成 ・伊藤博文が安重根に暗殺される | ・全米黒人地位向上協会設立 ・ジャンヌ・ダルクがキリスト教・カトリック教会において聖人に次ぐ地位にあげられる ・トーマス・エジソンがアルカリ蓄電池を発明 | ||
1910 | ・武者小路実篤・志賀直哉らが文芸誌「白樺」を創刊 ・大逆事件 ・明治43年の大水害 ・韓国併合 ・鈴木梅太郎が世界初のビタミンを発見 | ・日英博覧会 ・ポルトガル王国で革命が起こり第一共和政が成立 | ||
1911 | ・日本の関税自主権が回復 ・第二次西園寺内閣成立 | ・マチュ・ピチュ遺跡が発見される ・イタリア・トルコ戦争勃発 ・辛亥革命がはじまる | ||
西園寺公望 | ||||
1912 | ・ストックホルムオリンピックに日本がはじめて参加 ・明治天皇崩御、乃木希典が夫人とともに殉死 ・第二次西園寺内閣が陸軍2個師団増設案を否決、翌月軍部大臣現役武官制のため総辞職 ・第三次桂内閣成立 | ・中華民国の成立 ・アフリカ民族会議設立 ・溥儀が清朝皇帝を退位(清の滅亡) タイタニック号沈没 ・第一次バルカン戦争勃発 ・ユースホステル誕生 |
大正時代の総理大臣と主な出来事
年代(年) | 首相 | 日本での出来事 | 世界での出来事 | |
1912 | 桂太郎 | ・ストックホルムオリンピックに日本がはじめて参加 ・明治天皇崩御、乃木希典が夫人とともに殉死 ・第二次西園寺内閣が陸軍2個師団増設案を否決、翌月軍部大臣現役武官制のため総辞職 ・第三次桂内閣成立 | ・中華民国の成立 ・アフリカ民族会議設立 ・溥儀が清朝皇帝を退位(清の滅亡) タイタニック号沈没 ・第一次バルカン戦争勃発 ・ユースホステル誕生 | |
1913 | ・第一次護憲運動がはじまり、第三次桂内閣総辞職 ・第1次山本内閣成立 ・軍部大臣現役武官制撤廃 ・帝国大学初の女子学生が誕生 ・最後の将軍・徳川慶喜が死去、勲一等旭日桐花大綬章が授与される | ・第2次バルカン戦争勃発 ・クロスワードパズルが『ニューヨーク・ワールド』紙に掲載 | ||
山本 権兵衛 | ||||
1914 | ・桜島の大噴火が発生 ・宝塚少女歌劇(現在の宝塚歌劇団)初演 ・シーメンス事件発生、第1次山本内閣総辞職 ・第二次大隈内閣が成立 ・東京駅開業 | ・フォード・モーターが従業員の8時間労働と日給5ドルの最低賃金導入を発表 ・サラエボ事件が起こり、第一次世界大戦勃発 | ||
大隈重信 | ||||
1915 | ・袁世凱政権に二十一か条の要求 ・陸軍二個師団増設が決定 | ・ドイツ軍がUボートによる無制限潜水艦戦を開始 ・ドイツ軍が毒ガス使用 | ||
1916 | ・寺内内閣成立 | ・第一次世界大戦の戦域拡大 | ||
寺内 正毅 | ||||
1917 | ・金本位制が停止 ・石井・ランシング協定締結(中華民国の独立,門戸開放・機会均等の尊重、満州における日本の権益を米国が承認) | ・ロシア革命が起こる(ロマノフ朝滅亡) ・レーニンが四月テーゼを発表 ・ボリシェヴィキが武装蜂起し、十月革命が起こる →ソビエト政権樹立 | ||
1918 | ・米騒動 ・シベリア出兵 → 寺内内閣辞職 ・原内閣成立 ・大学令公布 ・スペインかぜが大流行 | ・ウィルソン米大統領が十四か条の平和原則を発表 ・イギリスで選挙法改正(30歳以上の女性に参政権) ・ロマノフ家の処刑(元ロシア皇帝ニコライ2世とその家族5人、従者4人が銃殺) ・ドイツ革命が始まる | ||
原敬 | ||||
1919 | ・朝鮮半島で三・一独立運動 ・関東軍設置 ・中華民国で五・四運動 | ・パリ講和会議(第一次世界大戦終結) ・エジプト革命はじまる →1922年にイギリスより独立 ・インドでマハトマ・ガンディーが非暴力・不服従運動を開始 ・ドイツと連合国がヴェルサイユ条約を締結 ・孫文らが中国国民党を創立 | ||
1920 | ・大日本帝国、国際連盟に加入 ・第1回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)開催 ・戦後恐慌が起こる ・平塚らいてう・市川房枝らが新婦人協会を結成 ・東京の上野公園で日本最初のメーデー開催 ・日本最初の国勢調査実施 ・杉栄・堺利彦らが日本社会主義同盟を結成 | ・国際連盟成立 ・アメリカで女性参政権が認められる | ||
1921 | ・メートル法公布 ・日本初の女性による社会主義団体(赤瀾会)が結成される ・原敬暗殺事件 →高橋内閣が成立 | ・中国共産党の創立大会が開催 ・ワシントン会議開催 | ||
高橋 是清 | ||||
1922 | ・全国水平社創立、「水平社宣言」が宣言される(日本初の人権宣言) ・治安警察法改正公布 ・高橋内閣総辞職 →加藤友三郎内閣成立 ・シベリアから撤兵 ・堺利彦・山川均らが日本共産党を結成 | ・ワシントン海軍軍縮条約調印 ・エジプトがイギリスからの独立を宣言 ・ヨシフ・スターリンがロシア共産党書記長に選出 | ||
加藤友三郎 | ・ベニート・ムッソリーニがイタリア首相に就任 ・ハワード・カーターらがツタンカーメン王の墓を発見 ・オスマン帝国の滅亡 ・ソビエト社会主義共和国連邦成立 | |||
1923 | ・北一輝が『日本改造法案大綱』を刊行 ・加藤友三郎首相の死去により内閣総辞職 →第二次山本内閣が成立 ・関東大震災 ・虎ノ門事件 →第二次山本内閣が総辞職 | ・フランス・ベルギーがドイツのルール地方を占領 ・ウォルト・ディズニー・カンパニー創立 | ||
山本権兵衛 | ||||
1924 | 清浦 奎吾 | ・清浦内閣が成立 ・第二次護憲運動 ・清浦内閣総辞職 →加藤高明内閣成立 ・孫文が日本で大アジア主義講演を行う | ・第1回冬季オリンピックが開催 ・イタリア総選挙でファシスト党が勝利 ・アメリカで排日移民法成立 | |
加藤高明 | ||||
1925 | ・治安維持法公布 ・普通選挙法公布(25歳以上の男子に選挙権) | ・日ソ基本条約締結 ・国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)再建 ・ホー・チ・ミンがベトナム青年同志会を結成 | ||
1926 | ・加藤高明首相死去により、加藤高明内閣総辞職 →第1次若槻内閣成立 ・小作調停法・労働争議調停法の施行 (労働者・農民の団結権と争議権が一部認められる) ・大正天皇崩御 →昭和に改元 | ・広州事変(蔣介石によるクーデター) →第一次北伐の開始 |
昭和時代の総理大臣と主な出来事
年代(年) | 首相 | 日本での出来事 | 世界での出来事 | |
1926 | ・加藤高明首相死去により、加藤高明内閣総辞職 →第1次若槻内閣成立 ・小作調停法・労働争議調停法の施行 (労働者・農民の団結権と争議権が一部認められる) ・大正天皇崩御 →昭和に改元 | ・広州事変(蔣介石によるクーデター) →第一次北伐の開始 | ||
若槻 禮次郎 | ||||
1927 | ・日本水平社結成(部落解放運動) ・片岡直温蔵相の失言 →昭和金融恐慌の発端 ・台湾銀行が鈴木商店に新規貸出し停止命令 →鈴木商店破産 →全国に銀行取付け発生 ・第1次若槻内閣総辞職 →田中義一内閣成立 ・第一次山東出兵(蒋介石の北伐軍への対抗) ・除夜の鐘(寛永寺)が初めて中継放送される | ・南京事件(蔣介石が南京占領時に日本・アメリカ・イギリスの居留民を襲撃) ・蔣介石が南京に国民政府を樹立(国共分裂) ・ジュネーブ海軍軍縮会議を開催 | ||
田中義一 | ||||
1928 | ・日本共産党中央委員会の機関紙『赤旗』が創刊 ・治安警察法により労働農民党・日本労働組合評議会・全日本無産青年同盟に解散命令 ・特別高等警察設置 ・ラジオ体操放送開始 | ・済南事件(日本軍と国民政府軍の交戦) ・張作霖爆殺事件 ・ペニシリンが発明される ・蔣介石が国民政府首席に就任 | ||
1929 | ・共産党員一斉検挙(四・一六事件) ・田中義一内閣総辞職 →濱口内閣成立 | ・スターリンの独裁体制が固まる ・ニューヨーク証券取引所で株価が大暴落(世界恐慌はじまる) | ||
濱口 雄幸 | ||||
1930 | ・金解禁 ・濱口首相が銃撃され重体に陥る | ・ロンドン海軍軍縮会議開催 →日本国内で統帥権干犯問題が起こる ・第1回FIFAワールドカップ開催 | ||
1931 | ・漫画『のらくろ』連載開始(連載は50年続いた) ・第二次若槻内閣成立 →内閣不統一により総辞職 ・犬養毅内閣成立 ・金輸出再禁止 | ・英国議会がウェストミンスター憲章を発表 | ||
若槻 禮次郎 | ||||
犬養毅 | ||||
1932 | ・桜田門事件(昭和天皇の暗殺未遂) ・血盟団事件(前蔵相井上準之助が暗殺される) ・チャップリン来日 ・五・一五事件(犬養毅首相暗殺) →犬養内閣総辞職 ・齋藤内閣成立 | ・ソ連・ポーランド不可侵条約締結 ・満洲国が建国宣言 ・日満議定書調印 ・リットン調査団による報告書が公開 | ||
齋藤 實 | ||||
1933 | ・作家小林多喜二が、治安維持法違反容疑で逮捕、特高の拷問で虐殺 ・国際連盟から脱退 | ・ヒトラーがドイツ首相に就任 ・アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトがニューディール政策をはじめる ・ドイツが国際連盟を脱退 ・アインシュタインがアメリカに亡命 | ||
1934 | ・帝人事件 →齋藤内閣 ・岡田内閣成立 ・陸軍士官学校事件(クーデター未遂事件) | ・ドイツ・ポーランド不可侵条約締結 ・スターリンの「大粛清」が始まる | ||
岡田啓介 | ||||
1935 | ・菊池武夫が美濃部達吉の天皇機関説を糾弾 →美濃部達吉は不敬罪で検挙 | ・アドルフ・ヒトラーがヴェルサイユ条約を破棄 →ドイツの再軍備を宣言 ・中国共産党が抗日救国統一戦線を提唱 | ||
1936 | ・日本がロンドン海軍軍縮会議から脱退 ・二・二六事件勃発 →岡田内閣総辞職 ・廣田内閣成立 ・軍部大臣現役武官制復活 | ・スペイン内戦勃発 ・イギリス・エジプト同盟条約が締結 ・西安事件(蒋介石が拉致・監禁) →国共合作 | ||
廣田弘毅 | ||||
1937 | ・廣田内閣総辞職 ・林内閣成立 ・ヘレン・ケラー来日 ・林内閣総辞職 ・第一次近衛内閣成立 ・日本標準時が東経135度に統一 ・防共協定成立(日本とドイツの間の対共産主義の協定) | ・盧溝橋事件 →日中戦争へ発展 ・中ソ不可侵条約調印 | ||
林 銑十郎 | ||||
近衞 文麿 | ||||
1938 | ・第一次近衛声明(「国民政府を対手とせず」) →日本と中国の和平工作打ち切り ・国家総動員法公布 ・張鼓峰事件勃発(日本軍とソ連軍の交戦) | ・ナチス・ドイツ、オーストリアを併合 ・ドイツでユダヤ人迫害開始 | ||
1939 | ・第一次近衛内閣総辞職 →平沼内閣成立 ・平沼内閣総辞職 (「欧州は複雑怪奇」) ・阿部内閣成立 ・価格等統制令、物価統制令などが施行 | ・ドイツがチェコスロバキアを併合 ・ドイツがドイツ・ポーランド不可侵条約破棄を宣言 ・独ソ不可侵条約締結 ・ドイツがポーランド侵攻(第二次世界大戦勃発) ・映画『風と共に去りぬ』が封切り | ||
平沼騏一郎 | ||||
阿部 信行 | ||||
1940 | ・阿部内閣総辞職 ・米内内閣成立 ・陸相の単独辞職により米内内閣総辞職(軍部大臣現役武官制のため) ・第二次近衛内閣成立 ・国民精神総動員本部が「ぜいたくは敵だ!」の立看板 ・大日本産業報国会結成 | ・汪兆銘、南京で親日政府樹立 ・ドイツがデンマーク侵攻 ・ドイツがフランスに侵攻 →パリに無血入城 ・杉原千畝副領事がユダヤ人に大量のビザを発給 ・日独伊三国同盟成立 | ||
米内 光政 | ||||
近衞 文麿 | ||||
1941 | ・日ソ中立条約成立 ・松岡洋右外相更迭により第二次近衛内閣総辞職 ・第三次近衛内閣成立 ・日本軍がフランス領インドシナ南部に進駐 ・第三次近衛内閣総辞職 ・東條内閣成立 ・太平洋戦争勃発 | ・米が中国に義勇空軍の配置を決定(中国を軍事支援) ・米が在米対日資産を凍結 ・米、石油の対日輸出全面禁止を発表 ・日米首脳会談の要請を米国が拒否 ・ハル・ノートが米から日本に提出(中国からの撤兵要求) | ||
東條英機 | ||||
1942 | ・ミッドウェー海戦 | ・アンネ・フランクが日記を付け始める ・米でマンハッタン計画開始(原爆の開発) ・イタリアでムッソリーニ総統が失脚 | ||
1943 | ・疎開がはじまる ・上野動物園で象を含む25頭の猛獣と毒蛇を毒殺 | ・スターリンの指示でコミンテルンが解散 ・イタリアが連合国側に降伏 | ||
1944 | ・北海道で大噴火、昭和新山と命名 ・東条内閣総辞職 ・小磯内閣成立 ・沖縄本島が空襲を受ける ・東海道沖で東南海地震発生 | ・連合軍によるノルマンディー上陸作戦 | ||
小磯 國昭 | ||||
1945 | ・東京大空襲(死者10万人) ・小磯内閣総辞職 →鈴木内閣成立 ・沖縄占領 ・原子爆弾が広島と長崎に投下される ・ソ連が南樺太に侵攻 ・ポツダム宣言受諾を発表 ・連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ)設置 | ・アドルフ・ヒトラーが地下壕での退避生活を開始 ・ソ連軍がアウシュヴィッツ強制収容所を解放 ・サンフランシスコ会議にて国際連合創設について話し合われる ・ドイツが連合国側に降伏 ・アメリカとソ連で朝鮮半島を南北に分断支配 | ||
鈴木貫太郎 | ||||
東久邇宮 稔彦王 | ||||
幣原 喜重郎 | ||||
1946 | ・公職追放令 ・自由党や進歩党など各政党が憲法改正案要綱を発表 ・第1次農地改革実施 ・幣原内閣総辞職 →第一次吉田内閣が成立 ・日本労働組合総同盟結成 ・労働関係調整法公布 ・日本国憲法公布 | ・第1回国際連合総会開催 ・イタリアが王政廃止 | ||
吉田 茂 | ||||
1947 | ・日本国憲法施行 ・片山内閣成立 | ・アメリカがマーシャル・プランを発表 | ||
片山 哲 | ||||
1948 | ・芦田内閣成立 ・第一次吉田内閣成立 | ・世界保健機関 (WHO) 設立 ・第一次中東戦争 ・大韓民国政府樹立 ・朝鮮民主主義人民共和国成立 ・国際連合が世界人権宣言を採択 | ||
芦田 均 | ||||
吉田 茂 | ||||
1949 | ・湯川秀樹がノーベル物理学賞を受賞(日本人初) | ・NATO発足 ・ソ連が初の核実験に成功 ・中華人民共和国成立 | ||
1950 | ・警察予備隊設置 | ・朝鮮戦争勃発 ・マザー・テレサが神の愛の宣教者会設立 | ||
1951 | ・日米安全保障条約締結 | ・リビアがイタリアから独立 | ||
1952 | ・サンフランシスコ講和条約締結 →日本の主権回復 | ・イギリスがスエズ運河を封鎖 ・イギリスが原爆実験を実施 ・アメリカが水爆実験を実施 | ||
1953 | ・吉田首相の「バカヤロー」発言 →バカヤロー解散 | ・朝鮮戦争の休戦成立 | ||
1954 | ・第五福竜丸事件 ・自衛隊発足 ・映画『ゴジラ』公開 ・第一次鳩山内閣成立 | ・中華人民共和国とイギリスが国交樹立 ・モスクワ郊外オブニンスクで世界初の原子力発電所が運転を開始 | ||
鳩山一郎 | ||||
1955 | ・自由党と日本民主党が合併し、自由民主党が誕生 →55年体制のはじまり ・昭和の大合併が進む | ・英チャーチル首相が引退 ・アジア・アフリカ会議開催 ・第1回原水爆禁止世界大会開催 ・ワルシャワ条約機構設立 | ||
1956 | ・日ソ共同宣言 →日本が国際連合に加盟 ・石橋内閣成立 | ・第二次中東戦争 | ||
石橋 湛山 | ||||
1957 | ・岸内閣成立 | ・イギリスが水爆事件を実施 | ||
岸 信介 | ||||
1958 | ・新1万円札(聖徳太子像)発行 ・国民健康保険法公布 | ・アメリカが初の人工衛星を打ち上げ ・フルシチョフがソビエト連邦の首相に就任 アメリカが核実験を実施 | ||
1959 | ・熊本大学、有機水銀が水俣病の原因物質と発表 | ・キューバ革命 ・アウストラロピテクスの頭蓋骨 | ||
1960 | ・日米相互協力及び安全保障条約(新安保条約)調印 ・岸信介首相が暴漢に襲われ負傷 →総辞職 ・第一次池田内閣成立 ・カラーテレビの放送開始 ・池田首相が所得倍増計画を発表 | ・アフリカの年(アフリカで17か国が独立を果たす) ・フランスが原爆実験を実施 ・南ベトナム解放民族戦線結成 | ||
池田 勇人 | ||||
1961 | ・NHK朝の連続テレビ小説とみんなのうたが放送開始 ・農業基本法公布 | ・ソ連が人類初の有人宇宙飛行を成功させる(ガガーリン飛行士) | ||
1962 | ・東京都の人口が1000万人を突破 | ・南アフリカ連邦政府がネルソン・マンデラを逮捕 ・キューバ危機 | ||
1963 | ・OECDに加盟 | ・ケネディ米大統領が暗殺される | ||
1964 | ・東京オリンピック開催 ・第一次佐藤内閣成立 | ・ライシャワー大使刺傷事件 | ||
佐藤 榮作 | ||||
1965 | ・朝永振一郎がノーベル物理学賞を受賞 | ・アメリカ軍による北ベトナム爆撃(北爆)開始 ・アメリカの黒人運動指導者マルコム・Xが暗殺される ・第二次印パ戦争勃発 ・中国で文化大革命が始まる | ||
1966 | ・日本の総人口一億人突破 ・テレビ番組『笑点』放送開始 ・黒い霧事件 | ・ウォルト・ディズニーが死去 | ||
1967 | ・公害対策基本法公布 ・四日市ぜんそくの患者が訴訟を起こす (日本初の大気汚染訴訟) | ・第三次中東戦争 ・中国が水爆実験を実施 ・世界初のATMがロンドンで設置される ・東南アジア諸国連合(ASEAN)結成 | ||
1968 | ・非核三原則が発表 ・郵便番号制度開始 | ・マーティン・ルーサー・キング牧師暗殺 | ||
1969 | ・日本のGNP(国民総生産)が世界第2位に | ・アポロ11号が人類初の有人月面着陸 ・中国が地下核実験を実施 | ||
1970 | ・日本万国博覧会が開催 ・日本航空機よど号ハイジャック事件発生 | ・核拡散防止条約が発効 | ||
1971 | ・円変動相場制移行 | ・NASDAQによる証券取引はじまる ・第三次印パ戦争 | ||
1972 | ・グアム島で元日本陸軍兵士の横井庄一氏が発見される ・札幌オリンピック開催 ・沖縄返還 ・田中内閣成立 | ・ニクソン大統領が米大統領としてはじめての訪中 | ||
田中 角榮 | ||||
1973 | ・日本赤軍によるドバイ日航機ハイジャック事件 | ・アメリカがベトナムから撤兵 ・第四次中東戦争 →オイルショック | ||
1974 | ・フィリピンで小野田寛郎元少尉が発見、帰国 ・三木内閣成立 | ・インドが地下核実験を実施 | ||
三木 武夫 | ||||
1975 | ・サザエさん放送開始 | ・マーガレット・サッチャーがイギリス保守党の党首に選出 | ||
1976 | ・学校給食に米飯が導入 ・ロッキード事件で田中角榮前首相逮捕 | ・ロッキード事件が発覚する ・エボラ出血熱が発生 | ||
福田 赳夫 | ||||
1977 | ・日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」打ち上げ | ・東南アジア条約機構(反共産主義軍事同盟)が解散 | ||
1978 | ・日中平和友好条約調印 | |||
大平 正芳 | ||||
1979 | ・衆議院議員総選挙で、自民党過半数取れず | ・アメリカが中華人民共和国と国交樹立(中華民国と国交断絶) ・韓国の朴正煕大統領暗殺 ・ソ連がアフガニスタン侵攻 | ||
1980 | ・日本がモスクワオリンピック不参加を決定 ・鈴木内閣成立 | ・エジプトとイスラエルが国交を樹立 ・イラン・イラク戦争勃発 | ||
鈴木 善幸 | ||||
1981 | ・教皇ヨハネ・パウロ2世が来日 ・マザー・テレサが初来日 | ・エイズの発見 ・エジプト・サダト大統領暗殺 | ||
1982 | ・ホテルニュージャパン火災 ・第一次中曽根内閣成立 | ・フォークランド紛争勃発 | ||
中曽根 康弘 | ||||
1983 | ・東京ディズニーランドが開園 | ・大韓航空機撃墜事件 | ||
1984 | ・トヨタ自動車が製造業で初の5兆円企業となる | |||
1985 | ・日本航空123便墜落事故 が発生 | ・ゴルバチョフがソ連共産党書記長に就任 | ||
1986 | ・筑波の高エネルギー物理学研究所のコンピュータに日本で初めてハッカーが侵入 | ・チェルノブイリ原子力発電所事故が発生 | ||
1987 | ・国鉄民営化 ・竹下内閣成立 | ・超新星爆発によるニュートリノが初めて観測 ・世界の人口が50億人突破 ・大韓航空機爆破事件 ・ソ連のゴルバチョフソ連書記長がアメリカを訪問 | ||
竹下 登 | ||||
1988 | ・青函トンネルが開業 ・瀬戸大橋が開通 | ・ソ連でゴルバチョフ書記長のもと、ペレストロイカ開始 ・アメリカのロナルド・レーガン大統領がソ連を訪問 | ||
1989 | ・昭和天皇が崩御 →平成へ改元 ・リクルート事件 ・消費税3%施行 ・宇野内閣成立 →総辞職(戦後2番目の短命政権) ・海部内閣成立 | ・ソ連、アフガニスタンから撤退 ・天安門事件 |
年代(年) | 首相 | 日本での出来事 | 世界での出来事 | |
1895 | 伊藤博文 | ・第四回内国勧業博覧会開催 ・日清戦争終結 ・三国干渉を受ける | ・ドイツの物理学者レントゲンがX線を発見 ・アルフレッド・ノーベルが遺言書に署名 | |
1896 | ・明治三陸地震発生 ・伊藤内閣退陣、松方内閣成立 | ・第1回夏季オリンピックがアテネで開催 ・チャールズ・ダウがダウ平均株価を初めて発表 ・第一次エチオピア戦争においてエチオピア帝国が勝利 | ||
松方正義 | ||||
1897 | ・2月2日が節分になる(次に2月2日なったのは2021年) ・足尾鉱毒被害者800余名が憲兵 ・警官の阻止行動を突破して上京、請願を行う ・京都帝国大学(後の京都大学)創立 | ・カナダで日本人・中国人排斥法案が可決 ・パーシー・シンクレア・ピルチャーがグライダーで250m飛び、当時のグライダーの世界記録を樹立 | ||
伊藤博文 | ||||
1898 | 伊藤博文 | ・西・ローゼン協定の締結 ・日本美術院設立 ・上野公園の西郷隆盛像(高村光雲作)の除幕式 | ・独清条約調印 ・米西戦争 ・フィリピンが独立を宣言 ・キュリー夫妻がラジウムの発見を発表 ・ロシア社会民主労働党の結成 | |
大隈重信 | ||||
山縣有朋 | ||||
1899 | ・中学校令・実業学校令・高等女学校令・私立学校令公布 ・北海道旧土人保護法公布 ・日本電気(通称NEC)が設立 | ・フィリピン共和国政府が樹立される → 米比戦争へ ・スペインのサッカークラブFCバルセロナが創設 ・イタリアのサッカークラブACミランが創設 | ||
1900 | ・凸版印刷創業 ・治安警察法公布 ・衆議院議員選挙法が改正され、選挙権が直接国税15円以上から10円以上に引き下げられる ・軍部大臣現役武官制の制定 | ・義和団事件が起こる ・パリ万国博覧会開催 ・マックス・プランクがエネルギー量子仮説を提唱 | ||
伊藤博文 | ||||
1901 | ・官営八幡製鉄所操業開始 ・電報通信社(後の電通)設立 ・高峰譲吉がアドレナリンの製法の特許を取得 | ・オーストラリア連邦が成立 ・アンドリュー・カーネギーがカーネギー財団を設立 ・アメリカ合衆国でMLB・アメリカンリーグ設立 ・北京議定書の調印 | ||
桂太郎 | ||||
1902 | ・八甲田雪中行軍遭難事件 ・日英同盟調印 | ・初の映画館がロサンゼルスで開業 ・キューバがアメリカ合衆国から独立 | ||
1903 | ・第5回内国勧業博覧会開催 ・池袋 – 田端間に日本鉄道豊島線開通 (現山手線) | ・フォード・モーターが設立 ・ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功 | ||
1904 | ・日露戦争勃発 ・日韓議定書調印 ・与謝野晶子の「君死に給ふこと勿れ」が『明星』に掲載 | ・ジャコモ・プッチーニ歌劇「蝶々夫人」初演 ・米国がパナマ運河地帯を租借 ・英仏協商が成立 ・国際サッカー連盟(FIFA)創立 ・セントルイス万国博覧会で初めてハンバーガーが発売 | ||
1905 | ・夏目漱石の処女作『吾輩は猫である』が雑誌『ホトトギス』で連載開始 ・ニホンオオカミ最後の捕獲 ・桂・タフト協定が締結 ・ポーツマス条約締結(日露戦争終結) →日比谷焼打事件 →東京に戒厳令 | ・ノルウェーがスウェーデンからの独立を宣言 ・アルベルト・アインシュタインが特殊相対性理論や光量子仮説などを発表 ・シベリア鉄道が開通 | ||
1906 | ・第1次西園寺内閣成立 ・伊藤博文が韓国統監府の初代統監に就任 ・鉄道国有法公布 ・南満洲鉄道設立 ・陸軍師団が1904年の13個→19個へ増設 ・年賀郵便の受付開始 | ・アテネオリンピック開催 ・マハトマ・ガンディーが南アフリカで非暴力の抵抗運動を組織 ・世界統一の遭難信号としてSOSが採択される | ||
西園寺公望 | ||||
1907 | ・足尾銅山で労働争議 ・小学校令が改正され、義務教育が6年間になる ・日仏協約調印 | ・ハーグ密使事件 ・三国協商が成立(英仏露) | ||
1908 | ・赤旗事件 ・第二次桂内閣成立 ・味の素が特許登録される ・高平・ルート協定締結 ・伊藤左千夫らが雑誌「アララギ」を創刊 | ・グランド・キャニオンが国定公園に指定される ・アメリカ連邦捜査局(FBI)設立 | ||
桂太郎 | ||||
1909 | ・新聞紙条例が失効し、新聞紙法が公布・施行される ・両国国技館落成 ・伊藤博文が安重根に暗殺される | ・全米黒人地位向上協会設立 ・ジャンヌ・ダルクがキリスト教・カトリック教会において聖人に次ぐ地位にあげられる ・トーマス・エジソンがアルカリ蓄電池を発明 | ||
1910 | ・武者小路実篤・志賀直哉らが文芸誌「白樺」を創刊 ・大逆事件 ・明治43年の大水害 ・韓国併合 ・鈴木梅太郎が世界初のビタミンを発見 | ・日英博覧会 ・ポルトガル王国で革命が起こり第一共和政が成立 | ||
1911 | ・日本の関税自主権が回復 ・第二次西園寺内閣成立 | ・マチュ・ピチュ遺跡が発見される ・イタリア・トルコ戦争勃発 ・辛亥革命がはじまる | ||
西園寺公望 | ||||
1912 | ・ストックホルムオリンピックに日本がはじめて参加 ・明治天皇崩御、乃木希典が夫人とともに殉死 ・第二次西園寺内閣が陸軍2個師団増設案を否決、翌月軍部大臣現役武官制のため総辞職 ・第三次桂内閣成立 | ・中華民国の成立 ・アフリカ民族会議設立 ・溥儀が清朝皇帝を退位(清の滅亡) ・タイタニック号沈没 ・第一次バルカン戦争勃発 ・ユースホステル誕生 | ||
桂太郎 | ||||
1913 | ・第一次護憲運動がはじまり、第三次桂内閣総辞職 ・第1次山本内閣成立 ・軍部大臣現役武官制撤廃 ・帝国大学初の女子学生が誕生 ・最後の将軍・徳川慶喜が死去、勲一等旭日桐花大綬章が授与される | ・第2次バルカン戦争勃発 ・クロスワードパズルが『ニューヨーク・ワールド』紙に掲載 | ||
山本 権兵衛 | ||||
1914 | ・桜島の大噴火が発生 ・宝塚少女歌劇(現在の宝塚歌劇団)初演 ・シーメンス事件発生、第1次山本内閣総辞職 ・第二次大隈内閣が成立 ・東京駅開業 | ・フォード・モーターが従業員の8時間労働と日給5ドルの最低賃金導入を発表 ・サラエボ事件が起こり、第一次世界大戦勃発 | ||
大隈重信 | ||||
1915 | ・袁世凱政権に二十一か条の要求 ・陸軍二個師団増設が決定 | ・ドイツ軍がUボートによる無制限潜水艦戦を開始 ・ドイツ軍が毒ガス使用 | ||
1916 | ・寺内内閣成立 | ・第一次世界大戦の戦域拡大 | ||
寺内 正毅 | ||||
1917 | ・金本位制が停止 ・石井・ランシング協定締結(中華民国の独立,門戸開放・機会均等の尊重、満州における日本の権益を米国が承認) | ・ロシア革命が起こる(ロマノフ朝滅亡) ・レーニンが四月テーゼを発表 ・ボリシェヴィキが武装蜂起し、十月革命が起こる →ソビエト政権樹立 | ||
1918 | ・米騒動 ・シベリア出兵 → 寺内内閣辞職 ・原内閣成立 ・大学令公布 ・スペインかぜが大流行 | ・ウィルソン米大統領が十四か条の平和原則を発表 ・イギリスで選挙法改正(30歳以上の女性に参政権) ・ロマノフ家の処刑(元ロシア皇帝ニコライ2世とその家族5人、従者4人が銃殺) ・ドイツ革命が始まる | ||
原敬 | ||||
1919 | ・朝鮮半島で三・一独立運動 ・関東軍設置 ・中華民国で五・四運動 | ・パリ講和会議(第一次世界大戦終結) ・エジプト革命はじまる →1922年にイギリスより独立 ・インドでマハトマ・ガンディーが非暴力・不服従運動を開始 ・ドイツと連合国がヴェルサイユ条約を締結 ・孫文らが中国国民党を創立 | ||
1920 | ・大日本帝国、国際連盟に加入 ・第1回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)開催 ・戦後恐慌が起こる ・平塚らいてう ・市川房枝らが新婦人協会を結成 ・東京の上野公園で日本最初のメーデー開催 ・日本最初の国勢調査実施 ・杉栄・堺利彦らが日本社会主義同盟を結成 | ・国際連盟成立 ・アメリカで女性参政権が認められる | ||
1921 | ・メートル法公布 ・日本初の女性による社会主義団体(赤瀾会)が結成される ・原敬暗殺事件 →高橋内閣が成立 | ・中国共産党の創立大会が開催 ・ワシントン会議開催 | ||
高橋 是清 | ||||
1922 | ・全国水平社創立、「水平社宣言」が宣言される(日本初の人権宣言) ・治安警察法改正公布 ・高橋内閣総辞職 →加藤友三郎内閣成立 ・シベリアから撤兵 ・堺利彦・山川均らが日本共産党を結成 | ・ワシントン海軍軍縮条約調印 ・エジプトがイギリスからの独立を宣言 ・ヨシフ・スターリンがロシア共産党書記長に選出 | ||
加藤友三郎 | ・ベニート・ムッソリーニがイタリア首相に就任 ・ハワード・カーターらがツタンカーメン王の墓を発見 ・オスマン帝国の滅亡 ・ソビエト社会主義共和国連邦成立 | |||
1923 | ・北一輝が『日本改造法案大綱』を刊行 ・加藤友三郎首相の死去により内閣総辞職 →第二次山本内閣が成立 ・関東大震災 ・虎ノ門事件 →第二次山本内閣が総辞職 | ・フランス・ベルギーがドイツのルール地方を占領 ・ウォルト・ディズニー・カンパニー創立 | ||
山本権兵衛 | ||||
1924 | 清浦 奎吾 | ・清浦内閣が成立 ・第二次護憲運動 ・清浦内閣総辞職 →加藤高明内閣成立 ・孫文が日本で大アジア主義講演を行う | ・第1回冬季オリンピックが開催 ・イタリア総選挙でファシスト党が勝利 ・アメリカで排日移民法成立 | |
加藤高明 | ||||
1925 | ・治安維持法公布 ・普通選挙法公布(25歳以上の男子に選挙権) | ・日ソ基本条約締結 ・国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)再建 ・ホー・チ・ミンがベトナム青年同志会を結成 | ||
1926 | ・加藤高明首相死去により、加藤高明内閣総辞職 →第1次若槻内閣成立 ・小作調停法・労働争議調停法の施行 (労働者・農民の団結権と争議権が一部認められる) ・大正天皇崩御 →昭和に改元 | ・広州事変(蔣介石によるクーデター) →第一次北伐の開始 | ||
若槻 禮次郎 | ||||
1927 | ・日本水平社結成(部落解放運動) ・片岡直温蔵相の失言 →昭和金融恐慌の発端 ・台湾銀行が鈴木商店に新規貸出し停止命令 →鈴木商店破産 →全国に銀行取付け発生 ・第1次若槻内閣総辞職 →田中義一内閣成立 ・第一次山東出兵(蒋介石の北伐軍への対抗) ・除夜の鐘(寛永寺)が初めて中継放送される | ・南京事件(蔣介石が南京占領時に日本・アメリカ・イギリスの居留民を襲撃) ・蔣介石が南京に国民政府を樹立(国共分裂) ・ジュネーブ海軍軍縮会議を開催 | ||
田中義一 | ||||
1928 | ・日本共産党中央委員会の機関紙『赤旗』が創刊 ・治安警察法により労働農民党 ・日本労働組合評議会 ・全日本無産青年同盟に解散命令 ・特別高等警察設置 ・ラジオ体操放送開始 | ・済南事件(日本軍と国民政府軍の交戦) ・張作霖爆殺事件 ・ペニシリンが発明される ・蔣介石が国民政府首席に就任 | ||
1929 | ・共産党員一斉検挙(四・一六事件) ・田中義一内閣総辞職 →濱口内閣成立 | ・スターリンの独裁体制が固まる ・ニューヨーク証券取引所で株価が大暴落(世界恐慌はじまる) | ||
濱口 雄幸 | ||||
1930 | ・金解禁 ・濱口首相が銃撃され重体に陥る | ・ロンドン海軍軍縮会議開催 →日本国内で統帥権干犯問題が起こる ・第1回FIFAワールドカップ開催 | ||
1931 | ・漫画『のらくろ』連載開始(連載は50年続いた) ・第二次若槻内閣成立 →内閣不統一により総辞職 ・犬養毅内閣成立 ・金輸出再禁止 | ・英国議会がウェストミンスター憲章を発表 | ||
若槻 禮次郎 | ||||
犬養毅 | ||||
1932 | ・桜田門事件(昭和天皇の暗殺未遂) ・血盟団事件(前蔵相井上準之助が暗殺される) ・チャップリン来日 ・五・一五事件(犬養毅首相暗殺) →犬養内閣総辞職 ・齋藤内閣成立 | ・ソ連・ポーランド不可侵条約締結 ・満洲国が建国宣言 ・日満議定書調印 ・リットン調査団による報告書が公開 | ||
齋藤 實 | ||||
1933 | ・作家小林多喜二が、治安維持法違反容疑で逮捕、特高の拷問で虐殺 ・国際連盟から脱退 | ・ヒトラーがドイツ首相に就任 ・アメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトがニューディール政策をはじめる ・ドイツが国際連盟を脱退 ・アインシュタインがアメリカに亡命 | ||
1934 | ・帝人事件 →齋藤内閣 ・岡田内閣成立 ・陸軍士官学校事件(クーデター未遂事件) | ・ドイツ・ポーランド不可侵条約締結 ・スターリンの「大粛清」が始まる | ||
岡田啓介 | ||||
1935 | ・菊池武夫が美濃部達吉の天皇機関説を糾弾 →美濃部達吉は不敬罪で検挙 | ・アドルフ・ヒトラーがヴェルサイユ条約を破棄 →ドイツの再軍備を宣言 ・中国共産党が抗日救国統一戦線を提唱 | ||
1936 | ・日本がロンドン海軍軍縮会議から脱退 ・二・二六事件勃発 →岡田内閣総辞職 ・廣田内閣成立 ・軍部大臣現役武官制復活 | ・スペイン内戦勃発 ・イギリス・エジプト同盟条約が締結 ・西安事件(蒋介石が拉致・監禁) →国共合作 | ||
廣田弘毅 | ||||
1937 | ・廣田内閣総辞職 ・林内閣成立 ・ヘレン・ケラー来日 ・林内閣総辞職 ・第一次近衛内閣成立 ・日本標準時が東経135度に統一 ・防共協定成立(日本とドイツの間の対共産主義の協定) | ・盧溝橋事件 →日中戦争へ発展 ・中ソ不可侵条約調印 | ||
林 銑十郎 | ||||
近衞 文麿 | ||||
1938 | ・第一次近衛声明(「国民政府を対手とせず」) →日本と中国の和平工作打ち切り ・国家総動員法公布 ・張鼓峰事件勃発(日本軍とソ連軍の交戦) | ・ナチス・ドイツ、オーストリアを併合 ・ドイツでユダヤ人迫害開始 | ||
1939 | ・第一次近衛内閣総辞職 →平沼内閣成立 ・平沼内閣総辞職 (「欧州は複雑怪奇」) ・阿部内閣成立 ・価格等統制令、物価統制令などが施行 | ・ドイツがチェコスロバキアを併合 ・ドイツがドイツ・ポーランド不可侵条約破棄を宣言 ・独ソ不可侵条約締結 ・ドイツがポーランド侵攻(第二次世界大戦勃発) ・映画『風と共に去りぬ』が封切り | ||
平沼騏一郎 | ||||
阿部 信行 | ||||
1940 | ・阿部内閣総辞職 ・米内内閣成立 ・陸相の単独辞職により米内内閣総辞職(軍部大臣現役武官制のため) ・第二次近衛内閣成立 ・国民精神総動員本部が「ぜいたくは敵だ!」の立看板 ・大日本産業報国会結成 | ・汪兆銘、南京で親日政府樹立 ・ドイツがデンマーク侵攻 ・ドイツがフランスに侵攻 →パリに無血入城 ・杉原千畝副領事がユダヤ人に大量のビザを発給 ・日独伊三国同盟成立 | ||
米内 光政 | ||||
近衞 文麿 | ||||
1941 | ・日ソ中立条約成立 ・松岡洋右外相更迭により第二次近衛内閣総辞職 ・第三次近衛内閣成立 ・日本軍がフランス領インドシナ南部に進駐 ・第三次近衛内閣総辞職 ・東條内閣成立 ・太平洋戦争勃発 | ・米が中国に義勇空軍の配置を決定(中国を軍事支援) ・米が在米対日資産を凍結 ・米、石油の対日輸出全面禁止を発表 ・日米首脳会談の要請を米国が拒否 ・ハル・ノートが米から日本に提出(中国からの撤兵要求) | ||
東條英機 | ||||
1942 | ・ミッドウェー海戦 | ・アンネ・フランクが日記を付け始める ・米でマンハッタン計画開始(原爆の開発) ・イタリアでムッソリーニ総統が失脚 | ||
1943 | ・疎開がはじまる ・上野動物園で象を含む25頭の猛獣と毒蛇を毒殺 | ・スターリンの指示でコミンテルンが解散 ・イタリアが連合国側に降伏 | ||
1944 | ・北海道で大噴火、昭和新山と命名 ・東条内閣総辞職 ・小磯内閣成立 ・沖縄本島が空襲を受ける ・東海道沖で東南海地震発生 | ・連合軍によるノルマンディー上陸作戦 | ||
小磯 國昭 | ||||
1945 | ・東京大空襲(死者10万人) ・小磯内閣総辞職 →鈴木内閣成立 ・沖縄占領 ・原子爆弾が広島と長崎に投下される ・ソ連が南樺太に侵攻 ・ポツダム宣言受諾を発表 ・連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ)設置 | ・アドルフ・ヒトラーが地下壕での退避生活を開始 ・ソ連軍がアウシュヴィッツ強制収容所を解放 ・サンフランシスコ会議にて国際連合創設について話し合われる ・ドイツが連合国側に降伏 ・アメリカとソ連で朝鮮半島を南北に分断支配 | ||
鈴木貫太郎 | ||||
東久邇宮 稔彦王 | ||||
幣原 喜重郎 | ||||
1946 | ・公職追放令 ・自由党や進歩党など各政党が憲法改正案要綱を発表 ・第1次農地改革実施 ・幣原内閣総辞職 →第一次吉田内閣が成立 ・日本労働組合総同盟結成 ・労働関係調整法公布 ・日本国憲法公布 | ・第1回国際連合総会開催 ・イタリアが王政廃止 | ||
吉田 茂 | ||||
1947 | ・日本国憲法施行 ・片山内閣成立 | ・アメリカがマーシャル・プランを発表 | ||
片山 哲 | ||||
1948 | ・芦田内閣成立 ・第一次吉田内閣成立 | ・世界保健機関 (WHO) 設立 ・第一次中東戦争 ・大韓民国政府樹立 ・朝鮮民主主義人民共和国成立 ・国際連合が世界人権宣言を採択 | ||
芦田 均 | ||||
吉田 茂 | ||||
1949 | ・湯川秀樹がノーベル物理学賞を受賞(日本人初) | ・NATO発足 ・ソ連が初の核実験に成功 ・中華人民共和国成立 | ||
1950 | ・警察予備隊設置 | ・朝鮮戦争勃発 ・マザー・テレサが神の愛の宣教者会設立 | ||
1951 | ・日米安全保障条約締結 | ・リビアがイタリアから独立 | ||
1952 | ・サンフランシスコ講和条約締結 →日本の主権回復 | ・イギリスがスエズ運河を封鎖 ・イギリスが原爆実験を実施 ・アメリカが水爆実験を実施 | ||
1953 | ・吉田首相の「バカヤロー」発言 →バカヤロー解散 | ・朝鮮戦争の休戦成立 | ||
1954 | ・第五福竜丸事件 ・自衛隊発足 ・映画『ゴジラ』公開 ・第一次鳩山内閣成立 | ・中華人民共和国とイギリスが国交樹立 ・モスクワ郊外オブニンスクで世界初の原子力発電所が運転を開始 | ||
鳩山一郎 | ||||
1955 | ・自由党と日本民主党が合併し、自由民主党が誕生 →55年体制のはじまり ・昭和の大合併が進む | ・英チャーチル首相が引退 ・アジア・アフリカ会議開催 ・第1回原水爆禁止世界大会開催 ・ワルシャワ条約機構設立 | ||
1956 | ・日ソ共同宣言 →日本が国際連合に加盟 ・石橋内閣成立 | ・第二次中東戦争 | ||
石橋 湛山 | ||||
1957 | ・岸内閣成立 | ・イギリスが水爆事件を実施 | ||
岸 信介 | ||||
1958 | ・新1万円札(聖徳太子像)発行 ・国民健康保険法公布 | ・アメリカが初の人工衛星を打ち上げ ・フルシチョフがソビエト連邦の首相に就任 アメリカが核実験を実施 | ||
1959 | ・熊本大学、有機水銀が水俣病の原因物質と発表 | ・キューバ革命 ・アウストラロピテクスの頭蓋骨 | ||
1960 | ・日米相互協力及び安全保障条約(新安保条約)調印 ・岸信介首相が暴漢に襲われ負傷 →総辞職 ・第一次池田内閣成立 ・カラーテレビの放送開始 ・池田首相が所得倍増計画を発表 | ・アフリカの年(アフリカで17か国が独立を果たす) ・フランスが原爆実験を実施 ・南ベトナム解放民族戦線結成 | ||
池田 勇人 | ||||
1961 | ・NHK朝の連続テレビ小説とみんなのうたが放送開始 ・農業基本法公布 | ・ソ連が人類初の有人宇宙飛行を成功させる(ガガーリン飛行士) | ||
1962 | ・東京都の人口が1000万人を突破 | ・南アフリカ連邦政府がネルソン・マンデラを逮捕 ・キューバ危機 | ||
1963 | ・OECDに加盟 | ・ケネディ米大統領が暗殺される | ||
1964 | ・東京オリンピック開催 ・第一次佐藤内閣成立 | ・ライシャワー大使刺傷事件 | ||
佐藤 榮作 | ||||
1965 | ・朝永振一郎がノーベル物理学賞を受賞 | ・アメリカ軍による北ベトナム爆撃(北爆)開始 ・アメリカの黒人運動指導者マルコム・Xが暗殺される ・第二次印パ戦争勃発 ・中国で文化大革命が始まる | ||
1966 | ・日本の総人口一億人突破 ・テレビ番組『笑点』放送開始 ・黒い霧事件 | ・ウォルト・ディズニーが死去 | ||
1967 | ・公害対策基本法公布 ・四日市ぜんそくの患者が訴訟を起こす (日本初の大気汚染訴訟) | ・第三次中東戦争 ・中国が水爆実験を実施 ・世界初のATMがロンドンで設置される ・東南アジア諸国連合(ASEAN)結成 | ||
1968 | ・非核三原則が発表 ・郵便番号制度開始 | ・マーティン・ルーサー・キング牧師暗殺 | ||
1969 | ・日本のGNP(国民総生産)が世界第2位に | ・アポロ11号が人類初の有人月面着陸 ・中国が地下核実験を実施 | ||
1970 | ・日本万国博覧会が開催 ・日本航空機よど号ハイジャック事件発生 | ・核拡散防止条約が発効 | ||
1971 | ・円変動相場制移行 | ・NASDAQによる証券取引はじまる ・第三次印パ戦争 | ||
1972 | ・グアム島で元日本陸軍兵士の横井庄一氏が発見される ・札幌オリンピック開催 ・沖縄返還 ・田中内閣成立 | ・ニクソン大統領が米大統領としてはじめての訪中 | ||
田中 角榮 | ||||
1973 | ・日本赤軍によるドバイ日航機ハイジャック事件 | ・アメリカがベトナムから撤兵 ・第四次中東戦争 →オイルショック | ||
1974 | ・フィリピンで小野田寛郎元少尉が発見、帰国 ・三木内閣成立 | ・インドが地下核実験を実施 | ||
三木 武夫 | ||||
1975 | ・サザエさん放送開始 | ・マーガレット・サッチャーがイギリス保守党の党首に選出 | ||
1976 | ・学校給食に米飯が導入 ・ロッキード事件で田中角榮前首相逮捕 | ・ロッキード事件が発覚する ・エボラ出血熱が発生 | ||
福田 赳夫 | ||||
1977 | ・日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」打ち上げ | ・東南アジア条約機構(反共産主義軍事同盟)が解散 | ||
1978 | ・日中平和友好条約調印 | |||
大平 正芳 | ||||
1979 | ・衆議院議員総選挙で、自民党過半数取れず | ・アメリカが中華人民共和国と国交樹立(中華民国と国交断絶) ・韓国の朴正煕大統領暗殺 ・ソ連がアフガニスタン侵攻 | ||
1980 | ・日本がモスクワオリンピック不参加を決定 ・鈴木内閣成立 | ・エジプトとイスラエルが国交を樹立 ・イラン・イラク戦争勃発 | ||
鈴木 善幸 | ||||
1981 | ・教皇ヨハネ・パウロ2世が来日 ・マザー・テレサが初来日 | ・エイズの発見 ・エジプト・サダト大統領暗殺 | ||
1982 | ・ホテルニュージャパン火災 ・第一次中曽根内閣成立 | ・フォークランド紛争勃発 | ||
中曽根 康弘 | ||||
1983 | ・東京ディズニーランドが開園 | ・大韓航空機撃墜事件 | ||
1984 | ・トヨタ自動車が製造業で初の5兆円企業となる | |||
1985 | ・日本航空123便墜落事故 が発生 | ・ゴルバチョフがソ連共産党書記長に就任 | ||
1986 | ・筑波の高エネルギー物理学研究所のコンピュータに日本で初めてハッカーが侵入 | ・チェルノブイリ原子力発電所事故が発生 | ||
1987 | ・国鉄民営化 ・竹下内閣成立 | ・超新星爆発によるニュートリノが初めて観測 ・世界の人口が50億人突破 ・大韓航空機爆破事件 ・ソ連のゴルバチョフソ連書記長がアメリカを訪問 | ||
竹下 登 | ||||
1988 | ・青函トンネルが開業 ・瀬戸大橋が開通 | ・ソ連でゴルバチョフ書記長のもと、ペレストロイカ開始 ・アメリカのロナルド・レーガン大統領がソ連を訪問 | ||
1989 | ・昭和天皇が崩御 →平成へ改元 ・リクルート事件 ・消費税3%施行 ・宇野内閣成立 →総辞職(戦後2番目の短命政権) ・海部内閣成立 | ・ソ連、アフガニスタンから撤退 ・天安門事件 | ||
宇野 宗佑 | ||||
海部 俊樹 |
年表から分かる歴代内閣の動き
それぞれの時代の出来事と歴代内閣の動きをみると、各内閣が何を目指して動いていたのか様子がうかがい知れます。
軍部の台頭に対処する内閣の様子
明治以降は、日露戦争と第一次世界大戦を経て軍部の力が強まり、「軍部大臣現役武官制」や「陸軍師団増設」の動きに時の内閣が対処している様子がうかがえます。

このように、日露戦争や第一次世界大戦、日中戦争のころになると軍部の発言力が強くなり、陸軍師団増設の主張が上がります。それを抑えようとした内閣は軍部大臣現役武官制のために総辞職せざるを得ないという流れがつづきます。
いったんは軍部大臣現役武官制の撤廃にいたりますが、1936年の二・二六事件で軍部を抑えようとしていた大臣が暗殺され、軍部大臣現役武官制復活になりそのまま日中戦争・太平洋戦争へと至ります。
なお、二・二六事件については以下の記事でくわしく解説しています。
二・二六事件の真相と影響: 日本政治を揺るがした皇道派・青年将校の反乱はなぜ起きたのか
太平洋戦争開戦前のアメリカに対処する内閣の様子
太平洋戦争開戦前から内閣の動きはすでに余裕がなくなっています。
1940年:「ぜいたくは敵だ!」の立看板(すでに経済的余裕がない)
開戦時の内閣である東條内閣も、水面下ではアメリカとの戦争回避に向けて動きます(アメリカに日米首脳会談の要請)が、アメリカはそうした動きを拒否するとともに、日本の資産凍結、対日石油輸出の禁止、中国への事実上の米軍派遣(対日)といった「日本を戦争にふみきらせる動き」を行います。
開戦に向けて積極的な方針の軍部を止める力は内閣にはなく、東條内閣は開戦を決めます。
案の定、1942年のミッドウェー海戦の敗北で制空権、制海権を失い敗戦に向かっていくことになりました。
なお、同年すでに米ではマンハッタン計画(原爆の開発)がはじまっており、国力の差・計画力の差が歴然です。

戦後の国際社会への復帰を進める内閣の様子
太平洋戦争の敗北後、日本は各政党や私人が新たな憲法案を提出します。
1946年に公職追放令、日本国憲法制定、農地改革などの大幅な国内改革を行うと、1950年日米安全保障条約締結、1951年サンフランシスコ講和条約締結で国際社会に復帰します。
1956年には、国際連合加盟に反対していたソ連とも日ソ共同宣言を行い、国際連合にも加盟を果たします。
国内の安定に力を入れる内閣の様子
国際社会復帰後は国内統治の安定に力をそそいでいる様子が分かります。
ただ、その一方で同時期に公害病などの大きな問題も発生しています。
国際社会復帰後の国内経済の大きな発展と並行しての環境問題の発生。
日本や世界での出来事を年表でみると、日本の歴代内閣がその時代に合わせた対応に奔走している様子が見てとれます。
歴代総理大臣にまつわるエピソード
在任期間が最も長い総理大臣は?
歴代総理大臣の中で、在任期間が最も長いのは安倍晋三氏です。
安倍氏は第一次安倍内閣(2006年~2007年)と第二次以降の安倍内閣(2012年~2020年)を合わせて、通算在任期間が約8年8か月(3188日)に達しました。その長期政権は安定したリーダーシップと経済政策「アベノミクス」に象徴されますが、一方で森友・加計学園問題などのスキャンダルもあり、賛否両論が分かれます。
この在任期間の記録は、近代日本において政治の安定が経済や外交に与える影響を示した重要な例です。
在任期間が最も短い総理大臣は?
一方、在任期間が最も短かったのは東久邇宮稔彦王(ひがしくにのみやなるひこおう)です。
彼は第二次世界大戦終結直後の1945年8月17日から10月9日までのわずか54日間、総理大臣を務めました。
日本初の皇族出身の総理として戦後処理にあたりましたが、連合国軍(GHQ)の指導方針との調整が難航し辞任しました。
この短期政権は、戦後日本の混乱期における政治の難しさを象徴しています。同時に、政権の安定性が国家運営にどれほど重要かを考えさせる歴史的な事例です。
なお、総理大臣の在任期間ワーストランキングを以下の記事で紹介しています。
歴代総理大臣の在任期間ランキングワースト:ワーストの理由(背景)や短命政権の共通事項とは?
女性総理大臣は誕生していない理由とは?
日本ではこれまで女性の総理大臣が誕生したことがありません。その理由の一つに、政治分野におけるジェンダーギャップの存在があります。
長らく日本の政治は男性が中心となっており、女性議員の割合も他国と比較して低い状態が続いています。
さらに、総理大臣になるには与党内で強力な支持基盤を築く必要がありますが、女性議員はその基盤を確立する機会が限られています。
また、日本社会の伝統的な価値観や固定観念が女性のリーダーシップを阻んできたことも背景にあります。
最近では小池百合子東京都知事や蓮舫参議院議員の活躍など、女性政治家が注目を集めていますが、総理大臣への道のりは依然として険しいと言えます。
なお、歴代の女性大臣や国会での女性議員については以下の記事で詳しく解説しています。
歴代内閣での女性大臣の割合:女性閣僚の多かった内閣上位3つはどれか?
女性政治家の人数や割合:女性議員の割合が高い政党はどこか?なぜ日本は女性議員が少ないのか?
日本の政治の今後と総理大臣の役割
これからの総理大臣に求められる資質とは?
現代の総理大臣には、多様な課題に迅速かつ柔軟に対応する資質が求められます。グローバル化やデジタル化の進展に伴い、国際社会との協調と競争の中で日本の利益を守る能力が必須です。
また、少子高齢化や人口減少、気候変動といった国内外の長期的課題に対しても、ビジョンを持ちつつ実行力を発揮する必要があります。
そのほか、国民の信頼を得るための誠実さや説明責任を果たす姿勢も重要です。特に、パンデミックなどの未曾有の危機が発生した場合には、的確な危機管理能力が求められます。これらの資質を兼ね備えたリーダーが、日本の未来を切り開く鍵となるでしょう。
現在の総理大臣に求められていること
2020年代の日本は、新型コロナウイルスによる社会的・経済的な影響、ウクライナ戦争の余波、中国や北朝鮮との緊張関係など、さまざまな課題に直面しています。
こうした状況下での総理大臣の役割は、従来以上に多岐にわたります。たとえば、新型コロナウイルス対策では、医療体制の強化やワクチンの迅速な供給が求められました。さらに、国際社会における平和維持活動や経済安全保障の確立も重要な課題です。
これらの時事問題を背景に、総理大臣は国民に信頼されるリーダーシップを発揮し、政策の透明性や実行性を高める必要があります。
このような現代的な文脈において、総理大臣の役割はこれまで以上に重要性を増していると言えます。
歴代内閣総理大臣の足跡がわかる本
歴代首相の功績や人柄についてくわしい本を2冊紹介します。
『今だから言えること 歴代首相の素顔が語る、日本の光と影』
歴代首相の人柄や裏話が書かれているシリーズです。
著者は元朝日新聞編集委員で政治評論家、ジャーナリストをしていた国正 武重氏です。
『湾岸戦争という転回点』(岩波書店)で日本記者クラブ賞を受賞し、『権力の病室―大平総理最期の14日間』(文藝春秋)、『後藤田正晴語り遺したいこと』(岩波書店)など、多数の著作があります。
小沢一郎氏・菅直人氏・鳩山一郎氏/由紀夫氏親子・田中角栄氏など↓

今だから言えること 歴代首相の素顔が語る、日本の光と影
細川護煕氏・田中角栄氏・野田 佳彦氏など↓

今だから言えること2 歴代首相の素顔が語る、日本の光と影 今だから言えること 歴代首相の素顔が語る、日本の光と影
野田佳彦氏・安倍晋三氏・土井たか子氏・宇野宗佑氏など↓

今だから言えること3 歴代首相の素顔が語る、日本の光と影 今だから言えること 歴代首相の素顔が語る、日本の光と影
竹下登氏・宮澤喜一氏・加藤紘一氏など↓

今だから言えること4 「何故、伊東正義さんは、総理大臣のイスを蹴飛ばしたのか」 今だから言えること 歴代首相の素顔が語る、日本の光と影
出版社:ArsLonga
『増補新版 歴代首相物語』
伊藤博文氏から安倍晋三氏まで、主要な経歴・事績・エピソードを当時の国際情勢や政治状況をふまえて紹介してくれています。

増補新版 歴代首相物語 (ハンドブック・シリーズ)
出版社:新書館
まとめ
1895年の初代内閣発足から1989年の昭和の終わりまで、歴代内閣総理大臣と日本・世界の出来事を年表で確認しました。
太平洋戦争までの軍部のコントロール、敗戦後の速やかな国内改革と国際社会復帰、急速な経済発展と発生する国内問題への対応。
年表でみるとその時代の内閣総理大臣の様子が想像できます。
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